PCB廃棄物とは?
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PCB廃棄物
トランス、コンデンサー、蛍光灯安定器、ノーカーボン紙など、PCBを含むもの、あるいはPCBそのもの。
PCB(ポリ塩化ビフェニール)は絶縁性、不燃性の特性により、トランス、コンデンサーなど電気機器をはじめ幅広い用途に使われていたが、カネミ油症事件を機に昭和47年に製造・使用が禁止された。
その後、PCB処理施設がないため、すでに製造されたPCBなどが長期保管されてきているが、紛失したり、行方不明になったトランスなどもあることが判明し、PCBによる環境汚染が懸念されている。
欧米では、PCBの処理体制は相当進んでおり、日本は先進国の中で最も対策が遅れている。このため、平成13年より「PCB処理特別措置法」が施行された。PCB廃棄物を保管している事業者は15年以内に処分しなければならないが、処理体制が整うまでの間、環境汚染のないように保管しなければならない。
実際、電力会社などが大量に保有しており、ある電力会社は2001年にPCB処理施設を設置している。
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